年間約2万本の足切断?!~糖尿病足病変(足潰瘍)の怖さ~

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糖尿病になると足切断?!

そんな話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

でも、そもそもなんで、足を切る必要があるのでしょうか。

最悪の場合、両足切断などにも至るケースもあるそうです。

 

糖尿病起因の足切断、年間2万人!

 

 

日本で足を切断する人は年間約2万足と言われています。

数もものすごいのですが、なんといってもその生存率。

足を切断した人の5年後の生存率は約50%、半数の方が5年以内に亡くなっているのですね。

この生存率は肺がんの死亡率に匹敵するものだと言われています。

 

さらに、人工透析と足切断の両方を経験してしまいますと、1年生存率は50%5年生存率は15%にまで悪化してしまいます。

 

1年で50%?!

すごいですね。

 

国内のみならず、現在世界的にも糖尿病は増加し続けています。

アメリカでは、足を切断する人の6割は糖尿病というデータもあります。

 

また世界全域では足切断後、約10%の糖尿病患者が30日以内で死亡していると言われています。

さらに世界では糖尿病が原因で20~30秒に1本のペースで足が切断されているとも言われており、地雷で足を失う人よりも多いと言われています。

 

 

なぜ、足を切断しなければならないのか?

 

 

糖尿病を発症しますと、血液内の血糖値が上昇します。

高血糖、高血圧が続いてしまうと血管内の血流が滞ってしまい、動脈硬化を引き起こしてしまいます。

 

この動脈硬化が心臓付近で発生した場合、心筋梗塞などを引き起こし、脳の部分で発生してしまうと脳梗塞などを引き起こします。

この動脈硬化が下半身(主に足先)にできた場合「糖尿病足病変」(足潰瘍とも言われます)を引き起こしてしまいます。

 

「糖尿病足病変」(足潰瘍)は主に足先の血流が悪くなり、免疫力が大幅に減退、細菌感染も起こしやすくなります。

またちょっとした傷や火傷から細菌が入り込み、重症化し治らなくなってしまいます。

 

結果、細胞が死んでしまい壊疽(えそ)」と呼ばれる状態になってしまいます。

こうなってしまうと、この壊疽が全身に広がらなくするために、命を守るために足を切断しなければならなくなってしまいます。

 

さらに怖いことは、糖尿病患者にある「糖尿病神経障害」も影響し、痛みや感覚がなくなってしまうことで、ちょっとした傷や火傷に気づかず、壊疽に発展するまで対処できなくなることです。

気がついたころにはもう手遅れというケースも少なくありません。

 

 

足を切断することで寿命が短くなる?

 

 

糖尿病患者が足を切断することで余命が短くなると言われています。

何故でしょうか?

 

理由としては、2つあると言われています。

 

 

①足を失うことで運動が制限されてしまう

 

まず一つ目の理由。

それが運動です。

 

足を失うことで、運動量が減少してしまうという背景があります。

そのため、糖尿病の改善の一つ、運動による生活習慣改善がしくくなってしまいます。

 

座ったり、横になることが多くなり、運動量が大幅に減少、結果、糖尿病がさらに悪化し、他の合併症を引き起こしてしまう、という悪循環に入ってしまうこともあります。

 

 

②気持ちの落ち込み

 

今まで自由に移動できたところに行けなくなったりします。

人にとって、自分の意志で自由に動けることは、精神的にも非常に大きいことかもしれません。

 

足を失うことは予想以上にストレスを感じてしまいますし、中にはうつ病を発症してしまう方もいらっしゃいます。

また、足切断までいく方の場合、相応に症状が悪化しており、視力低下や失明、人工透析による生活制限などが併発してしまうことです。

視力を失い、自由に移動することが困難となった場合、生きる気力自体が低下してしまうということがあるのかもしれません。

 

 

「糖尿病足病変」になったら気をつけること

 

 

 

「糖尿病足病変」となった場合、壊疽にまで発展させない気配りが重要となります。

免疫力が低下し、少しの傷や火傷が命取りとなります。

 

日常の細かいことにも慎重に配慮し、気を配る必要があります。

 

 

①足への毎日のチェック

 

早期発見には毎日のチェックが欠かせません。

以下の視点でチェックすることが望まれます。

 

・足の見た目(形、色、傷、むくみなど)

・足の感覚(かゆみ、しびれ、痛み、感覚など)

・足の温度(熱の有無、冷えの有無など)

・足のにおい(臭いの変化の有無など)

・足の爪(爪が伸びすぎていないか)

・足の水虫やウオノメ・タコ(水虫など)

 

 

②靴下をどこでも履く

 

糖尿病患者にとって、足の小さな傷も大敵です。

常に足をカバーする、清潔な靴下を履くことをお勧めします。

雨でぬれた場合はできるだけすぐに乾いた靴下に履き替える意識も大事かもしれません。

 

 

③靴を履く前に靴の中を確認

 

靴を履く前に靴の中を確認しましょう。

小石などにも気づかなくなっていると、傷を負ってしまいます。

 

 

④靴はフィットした靴を履く

 

靴ズレも非常に危険です。

仮に新しく新調した靴を履く場合、いきなり長時間履くことは避けましょう。

少しづつ、靴が足にフィットするまで慣れさせることが重要です。

 

 

⑤サンダルやハイヒールは避ける

 

サンダルは足が出てしまいますので、傷を負う可能性が非常に多くなります。

例え夏でもサンダルを履かない方が良いでしょう。

また、ハイヒールも爪先が傷を負ってしまうことが多く、ハイヒールもNGとなります。

 

 

⑥火傷に注意

 

こたつやあんか、ヒーター、ストーブなどでも、神経障害から火傷に気づかないことも多くあります。

また低温火傷からも壊死に至るケースもあり、長時間の暖房器具使用は注意が必要です。

さらに季節ものでは真夏のビーチ、プールなども火傷に可能性があります。

 

 

⑦お風呂も注意

 

足の火傷ではお風呂も可能性があります。

入る前に必ずチェックをしてから入りましょう。

 

 

 

以上です。

 

糖尿病患者にとって、足のケアは非常に重要なポイントとなっています。

神経障害も背景にあり、感覚が鈍っていることも重症化するまで気付かないことにつながっています。

 

糖尿病で大事なのは、予防です。

日頃の生活習慣を整え、血糖値コントロールを意識していくことが、まずもって非常に重要なことなのかもしれません。

 

 

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