糖尿病三大合併症、糖尿病性腎症の恐ろしさ~人工透析治療について~

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糖尿病の三大合併症は、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症の3つです。

 

このうち、糖尿病性腎症となった場合、人工透析治療となってしまうケースがあります。

 

人工透析となった場合、週に3回ほど通院し、透析を行う必要があります。

生活するうえで、大きな負担となってしまいます。

 

糖尿病からくる腎臓障害も、非常に気を付けるべきポイントかもしれません。

 

透析治療とは?

 

 

私の周りでもいらっしゃいますが、透析治療患者は障害者の中でも「重度」障害者に指定され、様々な国の支援がなされます。

一般生活に支障がある、という枠組みが「重度」身体障害者に該当します。

つまり、人工透析治療は、働くうえでも、一般の生活をするうえでも、非常に大きな負担となってしまいます。

 

では、なぜ、透析治療が必要となってくるのでしょうか。

 

もともと、腎臓は血液中の老廃物や毒素をろ過し、体外に排出する機能があります。

この腎臓のろ過は、糸球体(しきゅうたい)と呼ばれる毛細血管が働くのですが、血糖値の高い状態が長く続くことによって、この糸球体(しきゅうたい)が傷つき、ろ過機能を失ってしまいます。

 

これが「糖尿病性腎症」と呼ばれるものです。

ろ過機能が失ってしまうと、体内に老廃物や毒素に溢れてしまい、高血圧、低ナトリウム血症、尿毒症などを発症してしまいます。

この腎臓のろ過機能が失われてしまうのが「腎不全」で、体内の老廃物や毒素を人工的に排出する「人工透析」が必要な状態となってしまうのです。

 

幸いにも、私自身は腎臓の機能障害は現れてはいませんでした。

ただ、今後も、引き続き注意すべき重要なポイントであることは肝に銘じています。

 

 

透析患者の死亡理由、それは・・・!

 

 

糖尿病からくる腎臓障害。

 

腎臓のろ過機能が失われてしまいますと、水分が体に溢れることで心臓にも大きな負荷がかかります。

透析患者の死亡理由として、実は心疾患での死亡が第一位なのです。

 

【透析患者の死亡理由】

1位「心疾患(心不全・心筋梗塞)」約28%

2位「感染症(肺炎など)」約20%

3位「悪性腫瘍」約9%

 

 

約3割が心疾患?!

腎臓障害なのに、なぜ心疾患なのでしょうか。

 

それは、腎臓がろ過機能を失うことで毒素や老廃物、そして尿、水分を体外に排出することができないため、体内に水分が溢れ、特に心臓や血管内に水分が溜まってしまうためです。

 

水分が心臓に負担をかけ、心疾患を招いてしまいます。

 

私個人も、糖尿病から心筋梗塞を引き起こした経験がある身として、まさに他人事ではありません。

 

 

透析患者の平均余命!

 

 

国内で透析療法を受けている患者数は32万4,986人(2015年)で前年度2014年より4,538人増加し、その後も増加し続けています。

※出所:日本透析医学会の「わが国の慢性透析療法の現況」(2015年)

 

透析の導入患者の第1位は糖尿病性腎症で43.7%にのぼっています。

 

尿病を発症した患者のうち3人に1人が糖尿病性腎症を患うとも言われ、人工透析を受ける最も多い原因がこの糖尿病性腎症なのです。

 

また、死亡リスクに関しても、米国健康栄養調査(NHANES)によると、2型糖尿病と腎症の合併患者では10年以内の累積全死亡リスクが30%以上と実に高い数値を示しています。

日本透析医学会のデータでも、生存率が1年経過で88%、5年経過で60%、10年経過で35%、15年経過で22%という数字もあります。

 

 

5年以内に4割が死亡?!

怖いですね。

 

もちろん、高齢者が多いという背景はあるとは思いますが、糖尿病による腎症は特に死亡率の高い合併症なんですね。

 

糖尿病患者にとって、腎不全を併発しないことが第一といっても過言ではないでしょう。

 

 

人工透析治療開始の基準

 

 

人工透析治療を開始する際、おおよその目安があります。

 

人工透析を導入する基準としましては、腎臓の働きが通常の人の働きの10%以下となった場合が目安です。

 

血液検査目安では、クレアチニン:8.0mg/dl以上、BUN(尿素窒素):100mg/dl以上が一つの目安となります。

 

なお、一度腎不全となった場合、再生は不可能、生きている限り、この人工透析は基本的に続きます。

 

 

透析治療の種類

 

 

透析の方法は「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。

 

まずは「血液透析」。

血液透析は主に医療機関で実施されます。

血液透析は週3回(月水金、または火木土)、それぞれ約4~5時間ほどかかります。

人工腎臓(ダイアライザー)という機械に血液を通し、ろ過します。

腕に採血用と返血用に針を刺し、人工腎臓(ダイアライザー)と繋ぎ、血液中の老廃物と水分を透析液へと取り除き、浄化した血液を体に戻します。

 

そして「腹膜透析」。

腹膜透析は、主に自宅や職場で実施します。

腹膜透析は毎日4~5回ほど1回につきパック交感で30分程度の時間を要します。

(通院は月1~2回程度)

 

自分のお腹の腹膜を利用して、ここに透析液(パック)を貯留して体内の毒素を除去する透析療法です。

 

寝ている間に器械を使って透析液の交換をする方法(APD)と、起きている時間に数回透析液を交換する方法(CAPD)があります。

 

いずれも、日常生活において大きな負担を強いてしまいます。

旅行などにも大きな制限がかる上、大地震などの災害などの際も大きなリスクを抱えます。

一生透析と向き合う必要があります。

 

糖尿病、そして糖尿病予備軍にとって、糖尿病性腎症は非常に意識すべきものと言えるのかもしれません。

 

 

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