
私は糖尿病から、心筋梗塞を引き起こし、心臓カテーテル手術を受けました。
私の糖尿病は「2型糖尿病」で、糖尿病の多くはこの「2型糖尿病」だと言われています。
健康診断を受けたあと、その診断結果が家に送られてくると思いますが、糖尿病の方はその診断結果に「1型」「2型」などの種類が記載されているはずです。
そもそも糖尿病に種類ってあるのか、どうかも分からない方がいらっしゃるかもしれませんんで、糖尿病の種類を少しご説明いたします。
糖尿病の種類
糖尿病と言っても、実はいろいろな種類があります。
生活習慣病からくるもの、原因不明なものなど、大きく分けて4つに分類できます。
それが、以下、4つの糖尿病の種類です。
【糖尿病4つの種類】
①1型糖尿病
②2型糖尿病
③その他の特定の機序、疾患によるもの
④妊娠糖尿病
冒頭にもお伝えしました通り、私は「2型糖尿病」と言われるものです。
①と②に関しましては、後述します。
まずは、レアケースである③と④からご説明いたします。
まずは「③その他の特定の機序、疾患によるもの」です。
いわゆる先天的なものと他の病気が起因して発症するものなどです。
こちらは生活習慣病の糖尿病とは一線を引くもので、相対的にはまれなケースです。
次に「④妊娠糖尿病」です。
こちらもレアケースですが、女性が妊娠した際の糖尿病です。
お腹の赤ちゃんに栄養を送る際に、ブドウ糖を優先的に供給するために軽度の糖尿病が発生することがあるそうです。
「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の違いは?
そして、糖尿病のメインとなる①「1型糖尿病」と②「2型糖尿病」の違いは以下です。
①1型糖尿病
1型糖尿病は主に10代~20代の若い世代で発生し、原因の詳細は実は解明されていない糖尿病となります。
自己免疫機能が低下し、膵臓のβ細胞が壊れてしまうことで、血糖値を下げるインスリンが少なくなってしまうことが原因です。
生活習慣が起因するものではないため、比較的やせ形の方が多く、治療方法は主にインスリン注射で対応することとなります。
②2型糖尿病
こちらが、日本人の90%以上を占めるという「2型糖尿病」となります。
多くの場合、生活習慣病からくる糖尿病で、一般的には中高年の太り気味、肥満の方が多いと言われています。
私の糖尿病はこちらですね。
日頃の不摂生が要因でしょうか。
糖尿病の本当の恐ろしさ、合併症
糖尿病のあるあるによく出てくる言葉、それは「合併症」ですね。
「合併症」とは、ある病気がその他の病気を引き起こす原因となってしまうことです。
糖尿病は、糖尿病自体、それほど問題にはなりません。
しかし、糖尿病の本当の恐ろしさは、糖尿病が、人生を左右する様々な病気が引き起こすことにあります。
中でも糖尿病の三大合併症は有名です。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
糖尿病の三大合併症
糖尿病性神経障害
糖尿病は神経に影響を与えます。
主に最初に出てくる症状で、末梢神経に障害が出てくる症状です。
私も手足の指先にかゆみや痛みなどが出てきました。
一般的には手足などのしびれ、痛み、冷え、めまい、立ちくらみなどから、自律神経への障害なども引き起こし、排尿などにも影響がでてきます。
糖尿病網膜症
そして糖尿病は目にも大きな影響が出てきます。
最悪失明にもつながり、実際に糖尿病は、後天的失明原因第一位だそうです。
私の場合、軽度の緑内障が確認されました。
早期発見だったので、点滴治療を実施、進行を止めることができました。
糖尿病網膜症は眼底の血管が障害され、視力・視野が悪化していきます。
糖尿病性腎症
糖尿病は腎臓にも悪影響を与えます。
最悪、人工透析が必要となってしまいます。
腎臓は体内の老廃物などを尿として体外に排出する機能がありますが、その腎臓に障害が現れ、体内の毒物を取り除くことができなくなってしまいます。
以上が三大合併症です。
糖尿病はそもそもいわゆる生活習慣病全般と相互に影響があり、重篤な病気を引き起こすことが最大のリスクです。
高血圧や脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症、心臓病、脳卒中、心筋梗塞など、死と直結する症状が重なる前に、今の生活習慣を改善させる必要はありそうですね。
無自覚の恐ろしさ、糖尿病
私の場合、糖尿病は最初手足のしびれや、かゆみ、痛み、腫れなどが一番最初の症状でした。
逆に言うと、それまで全く無自覚のまま、血糖値が上がっていたのです。
私の友人も糖尿病の方がいますが、その方の場合、ある日、朝起きたとき、目から膿が出ているのに気付いたそうです。
それが、何と一番最初の症状!
既に目の症状はかなり悪化しており、失明一歩手前の状況でした。
その後、検査することで、肝機能も悪化していることが判明。
人工透析を受けることとなりました。
原因は離職と離婚でのストレス、そのストレス解消に暴飲暴食を繰り返してしまったことが背景にありました。
血糖値の急激な上昇は、体の一番弱い部分を攻撃したように思います。
糖尿病は、人生を大きく左右する、本当に恐ろしい病気なのかもしれません。