
糖尿の方の強い味方。
それがスーパーフード、ブロッコリー。
血糖値を下げる効果が研究で発表されましたが、その他の効果もすごいのが、このブロッコリーです。
今回は血糖値を下げる効果のあるブロッコリーについてお伝えします!
そもそもブロッコリーとは?
ブロッコリーは、アブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜。
ブロッコリーはケールが祖先にあたり、花芽を食べる野菜です。
花を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良され現在の姿になったとされ、ローマ時代から日常的に食べられていたという記録が残っています。
アメリカに伝わったのは19世紀になってからだそうです。
日本へは明治時代になってカリフラワーと共に入ってきました。
和名はメハナヤサイ(芽花野菜、芽花椰菜)、ミドリハナヤサイ(緑花野菜、緑花椰菜)。
単位は「株」。
語源は「茎」と言う意味のイタリア語である brocco を経て、「突起」「出っ歯」の意であるラテン語の brocchus からきています。
ブロッコリーは日本の一般的な地域では夏に種をまき、晩秋から春先にかけて収穫されます。
寒い地方では初夏あたりに種をまき、秋に収穫される事が多いようです。
ブロッコリーはアメリカなどからも輸入されており、国内でも収穫時期をずらしながら各地で栽培されているので通年安定して流通していますが、本来最も美味しい旬の時期は晩秋の11月頃から冬3月頃です。
ブロッコリーのスルフォラファンが血糖値を下げる
今注目されている成分が「スルフォラファン」です。
ブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)に多く含まれる「スルフォラファン」が、血糖コントロールを改善し、2型糖尿病の治療に利用できるという研究が発表されました。
スルフォラファンは、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツ、ケール、白菜、菜の花などに含まれますが、ブリッコリーのスプラウト(新芽)は特に含有量が多いとされています。
ブロッコリーのスルフォラファンを濃縮したエキスを摂取した2型糖尿病患者は、グルコースの産生が抑えられ、血糖コントロールが改善することが、スウェーデンのイェーテボリ大学の助教授であるアンデルス ローゼンガレン氏らがルンド大学糖尿病センターと共同で行った研究で明らかになりました。
研究チームは、スルフォラファンをヒトに摂取してもらう試験を行い、2型糖尿病97人が12週間にわたり、ブロッコリースプラウトの粉末状の濃縮物を1日1回摂取。
用量は、天然のブロッコリー含まれる量の約100倍。
結果、肥満を伴う2型糖尿病患者の多くは空腹時血糖値が高いが、スルフォラファンはプラセボを服用した対照群に比べ、空腹時血糖値を10%低下させ、スルフォラファンが効果的であることが明らかになったそうです。
この「スルフォラファン」に肥満やインスリン抵抗性を抑える作用があることは日本でも、金沢大学の研究グループも明らかにしているそうです。
さらに「スルフォラファン」はがんを予防する効果があるともされていますが、最近では育毛効果も期待されているそうです。
まさに、ブロッコリーは注目のスーパーフードかもしれませんね!
糖尿病だけではない!スーパーフード「ブロッコリー」
血糖値を低下させるブロッコリー。
低カロリーで炭水化物が少なくタンパク質が多いのが特徴です。
そして何といっても、含まれる「食物繊維」の豊富さもすごいのです。
レタスが100gあたり1.1g、さつまいもが2.3gなのに対し、ブロッコリーはなんと4.4g、つまりレタス比で4倍も含まれているのです。
そして「ビタミンC」。
ビタミンCの含有量も多く、レモン果汁が100gあたり50㎎、次いでグレープフルーツが36㎎なのに対し、ブロッコリーは120㎎と圧倒的。
さらには、ミネラル。
葉酸、カリウム、マグネシウム、リンなどのミネラルも多く、特に葉酸は体内の血液を浄化してくれて血液をサラサラにしてくれる働きがあると言われています。
葉酸はストレス解消にも役立つとも言われています。
2型糖尿病の方で、動脈硬化が気になる方は、特に有効かもしれませんね!
ブロッコリー料理のポイント!
ブロッコリーは糖尿の方にとって強い味方。
毎日の食卓に少しでも入れておきたいのは山々。
でも、正直、ブロッコリーが苦手な方も多いのが実情かもしれません。
工夫して美味しく食べたいですね。
ブロッコリーと言えば、やっぱりサラダ。
卵とブロッコリーのヘルシーサラダや、チキンサラダに混ぜるのも美味しいです。
糖尿に効果のある、豆類やキノコ類と一緒に料理も良いかもしれません。
サラダ以外では、スープに入れるのもオススメ。
ブロッコリーが苦手!という方は、スープなどで食べるのも美味しく食べられる工夫ではないでしょうか。
豆乳スープなどでヘルシーに仕上げるのもアリですが、ポタージュなども合いますね。
シチューやポトフなどで工夫するのも、食べやすくするポイントかもしれません。
あまり好きじゃない!という方にも、楽しく毎日食べてほしい食材の一つですね!